Affection























愛している、愛しているよ。
けれど、何が幸せなのか分からない。






お前はただ、独りが嫌だった丈けだろう?






お前の周りから皆居なくなった。
時は流れすぎて、充分すぎるほどだった。
私だけが、何も変わらない。お前に殺されてしまったから。
「しまった」というほど、憾んでもないし、無関心でもない。




ただ、「愛されている」と思ってしまった。
お前は、私を愛している、から。私を殺したのだと思った。




でもそうじゃないんだろうな。
お前は淋しくなるのが恐かっただけだ。
年老いて尚、独りきりの狂気をぶつける相手も居ず。
此れが淋しさか、と思い知るのが。
恐かっただけだ。





お前は自分勝手すぎる。
いつでも自分だけで考え自分だけで解決する。
お前一人が残る確信なんかなかったくせに。
なのに勝手に殺して。もし、お前が先に死んでたら。
死んでたとしたら、私は。独り、お前のように狂気を恐れただろうか。




だから、殺してくれて幸せなのかもしれない。
お前の狂気の相手などなりたくないから。
けれど少し自分勝手だ。
私はお前が独りになる前に、狂気で満ちる前に。
殺してやるくらいの覚悟はあったのに。
その後、お前を追うくらいの寛容さも。




もう独りか。誰も側には居ないのか。
そんな孤独な様を見たくはなかったよ、私は。
孤独で、狂気で、淋しくて。そんなお前を見てられないんだ。
それなら、殺されないほうが良かった。
お前が私を愛していなかったとしても。






愛している、愛しているよ。




だから。お前を殺してやりたいなどと思ってしまうんだ。








生きていたなら。
































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