01.雨 血塗られた手を、体を洗い流すかのように。 僕に滴り落ちてくる。 それは涙にも似て。 けれど涙よりは痛くて。 神サマは僕の事を全部知っているのですか? これを降らしたのはあなた。 濡れた肌が冷えきっていた。 血の紅を吸い込んで、僕の罪と共に。 それでもまだ僕の罪は贖えないまま。 君の涙はこれにも勝るほど清らかで。