P
lease smile for me.











あの時、僕にとって君の笑顔が全てだった。



小高い丘の上が僕らの密会場所だった。
僕の家は代々貴族の家系で、彼女は孤児だった。
僕の両親は僕らが会う事をとても反対した。
だから誰も寄り付かない、西の森の奥の丘で内緒で会った。
「紗羅、僕やっぱり父上と母上に話してみる」
「何を?」
「紗羅と僕の事。いつまでも、このままじゃいけないと思うんだ」
「でも・・・悠に迷惑がかかる・・・」
「紗羅はこのままでも良い?」
「良くないけど・・・」
「大丈夫。きっと僕が説得させるから」
「・・・うん」
そう言った君が、笑顔だったから。
僕の『絶対に両親を説得させる』という気を大きくさせた。



僕はまだ、君の笑顔しか知らなかったんだ。



両親は相変わらず認めようとはしてくれなかった。
幾日経ってもそれは変わらず、彼女と会う、満月の日が来た。
森の中を馬で駆ける。いつもより少し早く着いた。
彼女はいつも早くに来ていたし、構わないだろう、と馬を進めた。
これが間違いだったろうか。けれど、知らないままで、僕は幸せだったのかな?
暗がりで、丘を見上げれば、彼女が月明かりに浮かぶ。
そして、数人の男。
バレた、そう思い馬から降り駆け寄る。すると話し声が聞こえた。
「あの男、親を納得させようとしてるんだって?」
聞き覚えの無い男の声。
「えぇ、どっちにしろ反対されるのに。馬鹿よね」
「はっ。もしも説得させたら?」
別の男があざ笑うかのように問うた。
「え?」
「今日、結婚を申し込まれたら、って話しだよ」
この声は、最初の男の声だろうか。
「・・・そ、そんなの、笑ってごまかすに決まってるじゃない、アイツ、私の笑顔に弱いのよ」
「上等!じゃあな、明日兄上が帰ってくるからな忘れるなよ」
兄上って誰だ?いや、もうそんな事どうでもいい。
男達が丘から降りて来て、僕の存在に気付いた。
「て・・てめぇ・・」
後は、自然と体が動いた。
腰のサーベルを抜き男どもの体を切り刻む。
血飛沫が服や顔に飛んでも気にしなかった。
相手の肉体に刃が食い込む度に手に伝わる感触が快感に変わった。
僕は、狂ってしまった。
気がつけば男どもは全て屍となり、僕は彼女の喉元に刃を突きつけていた。
紗羅は何も言わず黙っていた。
それは恐怖、ではなく全てを悟ったように見えた。
「紗羅・・・」
「悠、ありがとう」
ゆっくりと、彼女は笑み、刃に手をかけ、自分の喉へと突き立てた。
彼女は噴き出す血の中へと沈んだ。
「紗羅ぁっ!!」


彼女は涙を零しながら笑んでいた。


僕はそっと、彼女の肉片に喰い込んだ刃を抜き取り自分の首に宛がった。
刃に付いた血が、月明かりに反射して。綺麗だった。





君がまた笑ってくれるなら。

僕はなんだってするよ?

物を盗もうが。

人を殺めようが。

僕の命が亡くなろうが。

君の笑顔のためなら

なんだってしてみせる。

だから。さ。

きっと、僕のために笑ってね?

















言い訳
こんな話で良かったのか。
そして、意味がイマイチわからない。
書いてる当人がわからないって・・・・!!(泣)
まぁ、受け取って頂けたら幸いです。
あとタイトルの文法合って無い気がめさめさします・・。

Restricted Love 礎 稀華
05.01.05





material:(c)evergreen




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