僕は今から酷く残酷な事を聞くけれど、それでもあなたは笑顔のままなのだろう。
全て話し終えると喉がへばりついた。渇きで喉が痛む。
「お茶のおかわりは?」
「いただいても・・?」
「構わないよ」
また、ゆるく笑んだ。
あなたの笑顔は癒しと思えるほど温かくなるけど、それが怖い。
あなたの笑顔の裏に何が隠されているのか僕は知らないから。
「密・・こんな事を聞くのはアレだけど」
「うん?何?」
「密の・・ご家族は・・?」
「・・・」
「ゴメンなさい!」
「え?」
密は何も言わなかったけれどそれが怖くて怖くて仕方が無かったのだ。
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