彼の笑顔はきっと、奥底にある悲しい闇を抑えておくためのモノ。
また、笑顔が戻り僕を優しく包んだ。
「悲しい話、なのかもしれないけれど僕は今此処にいれるだけで嬉しいと感じられるから」
「そう、だね・・」
「全は、何が幸せなのだと思う?」
すぐに答えは浮かばなかった。
確かに幸せになりたくて父を殺してあそこから逃げてきたのに。
何が幸せかなんて、考えもしなかった。
ただ、幸せになりたかったんだ。
「・・わからない、でも。幸せにはなりたい」
「そう・・わからないよね。僕も、この生活が幸せかどうかイマイチわからない」
「ねぇ、密」
「うん?」
「僕と一緒に、逃げよう?」
誰よりも、この世界から連れ出したいのは彼だと思ったのは、何故だろう。
Can I become fortunate in the following tale?
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