煎れてくれた紅茶は甘い香りがした。喉に纏わり付くほどに。
「何をしていたの?」
「・・・」
「何処へ行くつもりだったの?」
「・・・」
「名前は?」
「・・・」
それは全て僕が僕自身に問いかけていた事。
何がしたかったのだろう。
何処に行くつもりだったのだろう。
何処に行けたというのだろう。
僕は誰なのだろう。
答えは誰が知っている?
「あなたは?」
「・・・え?」
「その、名前・・」
「密」
「・・・ひそか?」
「君は?」
「・・・全」
「あるんじゃないか、名前」
合ってるか分からないけど?
Can I become fortunate in the following tale?
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